緊急時の傷害処置(1)の続きです。
④応急的副子固定
関節や骨が変形している場合、無理に元に戻そうと患部を引っ張ったり動かしたりしては
いけません。変形が強く、負傷者の意識状態が悪い場合は119番をしましょう。
(トレーナーやドクター、柔道整復師がいる場合は判断を仰ぎましょう)
このような場合、応急的に患部を固定します。固定をしないで無理に動かすと、場合によっては
組織の新たな損傷や出血、ショック症状を増大させてしまう危険性があります。
専用の副子(固定具のこと)が準備されている場合を除き、とりあえず固定具の代用品をさがします。
木や板、段ボール、新聞紙(数重に重ねたり、巻いて強度を高めます)などを用意しましょう。
副子を患部に当てるときの原則は以下の通りです。
1)骨折部を中心として、その上下の関節部におよぶ大きさのある物で固定すること。
2)痛めている状態のまま固定すること。
の2点です。固定を施すときは、皮膚に直接テーピングできつく巻いてはいけません。
できる限り、包帯やタオル、ひも等を用いてください。皮膚に直接巻いたり圧迫するテーピングは
患部を不必要に圧迫し、その後の専門的な治療や処置の妨げになるからです。